2026年度に実施予定の国の大型補助金「先進的窓リノベ2026事業」 について、2025年12月17日に最新情報が公開されました。

本記事では、現時点で公表されている内容をもとに、内窓リフォームを検討されている方向けに、制度の考え方や2025年度からの変化を、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。

先進的窓リノベ2026事業とは

先進的窓リノベ事業は、断熱性能の高い窓への改修を促進することで、住宅の省エネ化とCO₂削減を目的とした国の補助金制度です。

2026年度も、内窓設置・外窓交換・ガラス交換といった「窓の断熱改修」 が制度の中心に位置づけられています。

特に、工期が短く、住みながら施工できる内窓(二重窓)の設置 は、これまでと同様に多くの住宅で活用が見込まれています。

ちょっと「内窓」だけを紹介

内窓は、既存の窓の内側にもう一つ窓を設ける工事です。壁や床を壊さずに断熱性能を高められるため、戸建て・マンションを問わず採用しやすいのが特徴です。

冬の寒さ対策、結露の軽減、防音対策、そして冷暖房効率の向上など、日常生活で効果を実感しやすい点が評価され、2026年度も引き続き重要な補助対象とされています。

先進的窓リノベにおける「内窓」の基本的な考え方

2025年度と2026年度を通じて、内窓に対する評価の基本的な考え方は大きく変わっていません。

・断熱性能が高いほど評価されやすい
・性能区分(グレード)によって補助の考え方が異なる
・窓のサイズや数が影響する
・既存住宅の省エネ性能向上が目的

つまり、「どの内窓を選ぶか」 が、暮らしの快適さにも補助金の活用にも大きく関わってきます。

2025年と2026年で何が変わったのか

先進的窓リノベ2026事業を2025年度と比べたときの大きな違いは、主に二つあります。ひとつは、補助額が全体的に引き下げられたこと。もうひとつは、内窓のサイズ区分に「特大サイズ」が新たに設けられたことです。補助額の調整は、窓リフォームが一定程度普及してきた中で、限られた予算をより多くの住宅に行き渡らせ、補助金ありきではなく実際に効果の高い省エネ改修を重視する方向に制度が整理された結果といえます。

また、「特大サイズ」の新設は、掃き出し窓など住宅の中でも断熱性能への影響が大きい開口部を重点的に改善していくという、2026年度の考え方を象徴しています。2025年度が「広く普及させる制度」だったのに対し、2026年度は本当に効果の出る窓改修を選んで後押しする制度へと移行している点が、最大の違いです。

榎田工務店が「Sグレードの内窓」を基本におすすめする理由

内窓リフォームを検討する際、「どのグレードの内窓を選ぶか」は多くの方が悩まれるポイントです。

断熱性能が最も高い SSグレード は、性能・補助額ともに優れていますが、その分、製品価格や工事費も高くなる傾向があります。

弊社では、断熱効果・費用・補助金のバランスを総合的に考え、Sグレードの内窓を基本のおすすめ としています。

Sグレードの内窓は、
・冬の寒さ対策として十分な断熱効果が期待できる
・結露軽減や防音対策としても実感しやすい
・補助金の対象となりやすい
・製品価格と工事費を含めた総額が現実的

といった点から、多くのご家庭で「効果と費用のバランスが取れた選択」 となります。

もちろん、住まいの条件や窓の大きさ、使用環境によってはSSグレードをご提案する場合もありますが、一般的な住宅では、Sグレードで十分な効果を実感されるケースが多くあります。

内窓リフォームは、「一番高性能なものを選ぶ」ことよりも、無理のない費用で、きちんと効果が出ること が大切です。

内窓リフォームを検討する際のポイント(2026年度向け)

2026年度に内窓リフォームを検討される場合は、次の点を意識しておくと安心です。

・補助対象となる性能区分かどうか
・設置する窓のサイズと数
・住まい全体で優先する窓はどこか
・補助金の正式要件(確定後)

榎田工務店では、補助金条件だけでなく、実際の住み心地の改善につながるかどうか を重視したご提案を行っています。

まとめ

先進的窓リノベ2026事業は、内窓リフォームを検討されている方にとって、引き続き大きな後押しとなる制度です。2026年度は、「内窓なら何でも良い」という時代から、性能と効果を重視する時代 へと移りつつあります。

弊社では、断熱効果と補助金のバランスを重視し、多くのお客様にとって現実的で効果を実感しやすいSグレードの内窓を基本としたご提案 を行っています。寒さや結露、窓まわりのお悩みが気になり始めた方は、どうぞお気軽にご相談ください。

※本記事は、2025年12月17日時点で公表されている国・メーカー情報をもとに、制度の一般的な考え方を整理したものです。正式な補助要件・補助内容は、今後の発表により変更される可能性があります。