タイトルの通りですが、「海老名市は高校生まで医療費が無償化する」という嬉しいニュースが入ってきました。
最近は、学童保育をはじめ地域の子どもや若者に触れ合う機会が多くなっています。
PTA活動に従事していたことや、引きこもりや不登校・ヤングケアラー(家事や家族の世話をしている子ども)が身近にいることを聞いていましたので、子育て支援につながる行政支援の必要性を特に感じていました。
また、つい先日、貧困家庭にある高校生が「病院に行きたくても行けない」という話を聞きました。
学校生活がメインとなっている高校生にはこうした支援が必要だと思いますし、近年の経済情勢を反映した「子育て世帯への支援」としてもよいもので、海老名市の魅力をさらに向上させる施策ですね。
高校生まで医療費を無償化へ。
海老名市では、2011年に中井町・山北町・箱根町に次いで、神奈川県内の市では初めて「中学生まで医療費無償」となりました。現在は川崎市を除く神奈川県内自治体が中学生以上の医療費無償となっています。
高校生まで医療費を無償化としているのは、県内では大井町と松田町のみで、今回も県内の市としては初めてとなるそうです。
ニュースによると、実施されるのは「来年10月から」。
困っている子どもたちの支援になれば。
海老名市の人口は139,415万人(海老名市HP:11月1日現在)で、伸び率をみていると近いうちに14万人に到達する見込みです。18歳以下はこのうちの22,891人(市人口の約16%)です。
大型商業施設の開業やロマンスカーミュージアムといった発展めざましい海老名駅を中心にマンション建設が進むなど、海老名市の人口は年々増加しています。
こうした良い傾向の一方で、ひきこもりや不登校・ヤングケアラーといった悩みを抱える子どもや若者も増えていくことが予想されます。
海老名市教育委員会が今年1月に、市内中学校6校の生徒を対象にヤングケアラーの調査を行ったところ、35人に1人(全体の2.82%)が「家族の世話をしている」と答えたそうです。
おそらくこの家庭では、高校生に進学しても同じような状況が続くと思いますが、ここで医療費が無償だったのが、高校生から費用負担があるというのが問題になってくる可能性がでてきます。
今回の「高校生まで医療費が無償化」が、少子高齢化や人口減少に向けた「移住促進」であるとともに、こうした子ども・若者の支援につながるものになってほしいと思います。
おわりに
将来に向けて対応する―。
人の体と同様に、家の困り事も事前に対策ができていれば、起きる確率は低くなります。
何事も見えているものを見過ごさず、見えないものにも対応していきたいですね。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。