2001年に販売開始した家庭用ヒートポンプ給湯器〝エコキュート〟。
一般財団法人ヒートポンプ・備蓄センターによると、2022年までに800万台ものエコキュートが出荷されてきたそうです。
このエコキュートですが、導入から10年~20年近く経っており、「取替時期」にきていることや、昨年は弊社でも取替依頼が多かったことを踏まえ、今回の内容に選びました。
そもそも、エコキュートって?
まずは簡単にエコキュートについて説明します。
お湯を沸かすにあたり、一般住宅で取り入れられているのが「ガス給湯器」、「電気温水器」そして「エコキュート」となります。
ガス給湯器は「ガスを燃焼させた熱を利用」、電気温水器は「電気ヒーターの発熱を利用」、エコキュートは「外の空気にある熱を利用」するものです。エコキュートはヒートポンプ技術を利用して、お湯をつくる〝高効率給湯器〟とも呼ばれ、大気中の熱を利用するので省エネにもつながります。
東京電力エナジーパートナーHPによれば、省エネ性能の高いエコキュートは、夜間の電力を使いお湯を沸かしているため、夜間電力が安い電気料金プランと合わせれば、家計のお得につながる上、地球環境にも優しい商品と称しています。
エコキュートメーカーはどう選ぶ?
そもそもエコキュートを選ぶにあたり、メーカー特徴(性能)は置いておき、「タンク容量」と「タンク形状」を考えてください。
エコキュートのタンク容量
「タンク容量」は、タンクにお湯が入っている量を示しているもので、目安として3~4人家族であれば370L、4~5人であれば460L、5~7人であれば550Lなどがあります。
エコキュートのタンク形状
2つ目は「タンク形状」についてです。エコキュートを利用するには、「ヒートポンプユニット(※エアコンの室外機のようなもの)」と「貯水タンクユニット」の設置が必要です。
主には「角形」と「薄型」があり、読んで字のごとく狭いスペースでも対応できるのが「薄型」になります。スペースを取らないことが利点ですが、「角形」よりも値段が若干上がります。ただ、スペース次第では「薄型」しか設置できないこともありますので、取替を検討している方はご家庭のスペースをご確認ください。
エコキュートメーカーの選び方について。
最も質問が多い「メーカー選び」について話していきますが、最初に結論を出すと「正解はありません」。
商品の詳細をいえば、メーカーごとにさまざまな違いはありますが、どのメーカーも切磋琢磨しながら、良い商品を作り上げていると認識しています。
お客様自身のこだわりや置かれている状況(壊れているからすぐ取り替えたいという人から、まだ壊れてはいないけど、ゆっくりと検討してから取り替えたいという人など)によりますし、施工業者側としても〝その時に入荷できる商品があるかないか〟など、巡りあわせもありますので、一概に「コレが良い」とは言えません。
主なメーカーは「コロナ」「ダイキン」「東芝」「パナソニック」「日立」「三菱」になります。気になる方は下部にリンクを貼りますので調べてみてください。
取替のタイミングは?
一番悩ましい「取替タイミング」についてですが、これも結論をいうと「正解はありません」。
壊れて給湯機能がなくなった場合は、誰でも取り替えますが、それなりに費用がかかるものですので〝壊れていない状況で、余裕をもって先に取り替える〟のが非常に難しいところです。
エコキュート自体の故障だけでなく、使用頻度や設置されている場所の環境など、不備が生じてくる要因はそれぞれなので、「壊れるタイミング」は神のみぞ知る領域です。
あえていうのであれば、弊社施工で取り替えられたお客様は「エラーメッセージが出るようになり、気を遣いながらお風呂に入るのが疲れた」というのが、一番多い意見でした。
本当は計画的に取替ができれば良いのですが、安くはない出費とタイミングが一番の悩みどころとなりそうです。エコキュートを導入して10年を過ぎたご家庭の方は、取替を想定に入れながら、日々を生活していくのがベターでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回のブログは、よくあるメーカーの比較記事ではないので、参考になるような、ならないようなといった部分があったかも知れません。
しかしながら、全てのメーカーの全ての機種で生活した人は、どこにもいません(いないはずです)。
さまざまな商品購入の中で、良くも悪くも言葉と体感が違うこともあると思います。
であれば、どのメーカーも「お客様の喜び」のために、日々努力して製造している訳ですので、とりわけメーカーや性能にこだわりがないのであれば、「入荷てきるタイミングや値段を比較して選ぶ」のが得策かと思います。
省エネなどの助成金が使える可能性もあるので、検討されている方はぜひご相談ください。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
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